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2017年5月28日 (日)

ポールスミザー師匠

オリジナルの人生ほど、楽しい

ー ポールスミザー


昨年の八ヶ岳、萌木の村

僕の庭づくりの、いやそれ以上の、勝手に師匠と仰いでいるホーティカルチャリストの(つまり園芸家、ガーディナーなんですが、それよりもかなり広いので、ふさわしい名称が見当たらない)ポールスミザーさんが、僕の地元の横浜市港北区、港北公会堂で、講演会をしたので、行ってきました。(しかも無料)


すごくマイナーな会場。港北公会堂。公演の1時間前にも関わらずすでに行列が

特に宣伝があったわけではないのですが、どういうわけか、偶然知ることが出来て、運良く参加することが出来ました。(必要な情報から自分の方にやってくる、そういうことは、稀にどころか、たびたびおこります)

ポールさんのお話の内容は、ずばり庭づくりの、意識の転換です。園芸の言葉ではおさまりきらない、つまり、人間目線で花を楽しむ庭を作るのではなく、鳥目線、虫目線、もちろん植物目線で、広く生態系の多様性を創出するための庭づくりの勧めです。

僕が以前ブログで書いたガーデニングの勧めも、全てポールスミザーさんの教えと、実践することで正しさを確認し、広めていこうという思いで書きました。

かなり刺激的な内容でしたが、知的なユーモアに溢れた語り口は、難しい内容をシンプルに伝え、世間の常識から逸脱した内容をいともたやすく聴く人に伝えます。まさしくカリスマです!


萌木の村のガーデンより

内容をメモしたので、箇条書きで書いていきます。聞き逃しや聞き間違いもあると思いますがご了承ください

・イギリス、また世界中で自然(生き物)が減っている話。クリス・ベイン(?)という人が30年前に書いた自然に優しい庭の作り方が、イギリスで成果を上げている。しかし、30年もかかっている。変化は余りにもおそい

・野草が生えるように、芝生を伸ばし、池を掘る。途端にゲンゴロウやカエルがやってきて、増える

・園芸は本来シンプル、園芸の本には、どうでもいいことが多く書かれている(バラの剪定は3つ目の節を30度の角度で切るとか、適当で大丈夫)

・砂利の中に植えたコスモスが肥料もあげないのに180cmの高さに成長。植物は与えられた場所でがんばる

・地球上から土が減っている。それは耕すから流れてしまう。土は耕さなくていい、上から腐葉土やバーク堆肥をおくだけ

・ガーデンにしたいが雑草が生い茂っている場所は、じゅうたんを敷いてしまうといい。日が遮られると植物は枯れ、バクテリアに分解される。1年も経つと、ふかふかの土になっているので、すぐに植えられる。あとは堆肥を置くだけ

・なるべくいろんな種類の、高さの、出身地の植物を植える。庭を作ること自体が自然にとっていいことなので、植物の原産地にこだわらない。その方が多様性がでる。

・植物を見ただけで、どういう環境に適した植物なのか見分けられるようになる。(葉が広いか細いか、固いか柔らかいかなど)後は環境の合った場所に植えるだけ

・辛い環境に植えると、植物は小さく、強く育つ。15㎝の厚みしかに土に植えたモッコウバラは一回りコンパクトに、しかし茎の強い株に育つ

・ブルーベリーブラックベリーなど、手がかからず簡単な植物は多い。専用の肥料が売ってるが、不要。騙されない


自宅にあるジューンベリー、ちょうど今実がなっている

・ジューンベリーなど、花が綺麗、実がおいしい、紅葉が綺麗、立ち姿が美しい、一年中活躍する木もある。

・いも虫は気持ち悪いし、植物を食べるし駆除したくなるが、残す。可愛いちょうちょになる

・見た目が気持ち悪い生き物も残す。蜘蛛なども役目がある。

・U字溝を作りたくなるが、穴掘ってパイプ通して、砂利で埋めれば、砂利からも植物が生える

・コンクリートの壁ではなく、岩を積み上げれば、隙間から植物が生えるし、虫の隠れ場所にもなる

・どういう植物にどういう虫が来るかリストアップすると、ガーデニングが楽しくなる

・バラは7月など一番バラにとって悪い季節に、元気にしている品種を見つけて、育てればいい。それもリストアップする

・もうちょっと1つ1つの家の庭が自然のことを考えながらよくしていくと、人間にとっても生き物にとっても社会にとっても(自殺とかストレスとか)良くなる。自分のところによく合う植物を植えると、肥料も農薬もいらない


八ヶ岳、萌木の村、植栽したての感じ。すごい分厚くバーク堆肥がまいてありました

まだまだ楽しい内容がいっぱいあったのですが、自分がノートしたのは、こんな感じです。

最後に、人生論のような話が聞けて、最高でした。

質問は、社会の常識と違うことを人々に伝えていくことの難しさについてだったのですが、それに対するポールさんの答えは

(庭は)作っちゃった方がいい。わからない人と話をしても時間の無駄。現場に出て、やっちゃった方が早い。(例として大学の空いてる土地の一画など)その方が理解が得られるし、ひょっとしたら良い出会いもあるかも(笑)やると、人が動く、ついて来る。そのことで良いことはたくさんある。行政は動くのが遅いので待ってても時間の無駄。大人はなかなか変わらないが、子供達に伝えることは心がけている。イギリスには子供達に(生物多様性を)伝える教育がある。

との答えでした


ポールスミザーの真似をして作った植栽

庭づくりについての話ですが、仕事全般、人生全般に当てはまる話だと受け取りました。いくら理想を語っても受け入れられないし、やってしまった方が早い、行動を起こしたことで、変化があるという内容でした。

しかしポールさんの人気はすごい。ろくに宣伝していないのに県外から駆けつけてきた方もいました

さて、ポールさんの教えから学び、一体自分はこれからどんな行動を起こすのでしょうか。楽しみですね笑

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